発達障害の私は何度か転職していますが、その度に感じる事があります。
それは仕事によって必要な配慮も、配慮をする人もどう配慮を求めると効果的かも違うという事です。
そこでまずは「臨機応変にしなきゃ」と思わず基礎となる一般的な配慮から伝えて、コミュニケーションに慣れてから、それまでに感じた必要な配慮を伝えましょう。
この記事で書く配慮事項の伝え方は、その基礎となる一般的な配慮から状況に応じた配慮まで色々な状況で使えるようになっています。
また配慮や理解を求める事は仕事だけではありません。家族やもしかしたら親しい友人にも配慮や理解を求める事もありますよね。
親しい間柄ならありのまま伝えればいいと思うかもしれませんが、親しい間柄で一生付き合うからこそ、自分の事をよく知ってもらう事は重要で、伝える事も長く一緒にいる為多くなっていきます。
そのためにもこの記事を読んで効率よく、配慮を伝える力をつけましょう。
本記事を読んでほしい方
発達障害やその傾向がある方で
合理的配慮を求めている方
合理的配慮の伝え方がわからない方
発達障害者で障害者雇用枠で働いている方には配慮を求める権利がありますが、なかなか配慮を満足できるほどしてもらえている人は少ないでしょう。
配慮は自分が伝えなくては手に入れる事はできませんので、配慮が必要、求めたいならば自分で伝える力を持たなくてはいけません。
伝える力を得たいと私は常々思ってきましたし、その為にどうしたらいいかを考えてきましたので、この記事を読んでいる方も障害と長く付き合う為に伝える力を手に入れてください。
また自分の事を知る事はとても重要です。自分が理解できない障害を誰かに説明するのは難しいですよね。
自分を知るためには、部下を持つ人向けというタイトルですが【コミュニケーション編】【指示・指導編】【目標設定編】に分けて働きやすい条件についても書いていますので是非読んでみてください。
合理的配慮を効率よく伝える為に
伝えやすい状況を作る | 事前に話したいことをまとめる |
外堀を埋めるではありませんが、職場で配慮を求める場合は理解してくれそうな人から徐々に求めると、楽に配慮までたどり着けます。
仕事での人間関係は複雑で、すべては把握できませんのでまずは自分にとって話しやすい人たちから説明していきましょう。
極端な話私は、理解してくれる人や配慮してくれる人が数人いれば他が理解してくれなくても、「そういう人は適当にあしらってしまおう」と思っています。
理解してくれない人や、配慮してくれない人ではなく「配慮をしてくれる人」という良い面を見て、人間関係をうまく保っていくことも重要です。
合理的配慮を分かりやすく伝える為に
説明の仕方を工夫する | メモにまとめて読んだり見せる 短く簡潔に伝えて配慮、理解してもらう 苦手な事はやりやすい方法、手段を伝える |
発達障害の私は話をまとめるのが苦手で、特に自分の障害の事を説明する時に混乱してしまう事が多いです。
これは人によって違うと思うのですが、私はしゃべるよりも書くほうが得意だったりします。ひとそれぞれにある得意な表現方法を使う事が、配慮を伝えるという難しいコミュニケーションを取る為には重要です。
合理的配慮を負担なく伝える為に
気持ちを整理、準備する | 配慮を要求しないでお願いする姿勢を持つ 感情的にならないようにする 理解してもらえない事も想定しておく |
私は合理的配慮を求めて、拒否された経験があります。
「配慮してもらって楽に仕事ができる」と期待していた私は体調を崩すぐらいショックを受けました。
拒否されてショックを受ける事を防止するために必要なのは、拒否されれない様にするというよりは期待しない事です。
合理的配慮を当たり前にしてもらえる世界になればいいですが、今は違いますのでまずは期待しすぎない事も重要かもしれませんね。
また障害の事を説明する時は「できない」ではなく「こうすればできる」とい表現を使う事も重要で、【特徴をカバーする・アピールに変える】も参考にしてもらいたいのですが、「できる」を意識する事は自分にとっても良い事です。
自分で前向きな表現を使う事で説明する時に、前向きな気持ちをもって精神的に楽に説明することができます。
発達障害者で大人の私の体験談
合理的配慮を伝えるのは難しい
しかし実際にこの記事のように伝えた時はうまくいった
事前に計画を立てたことで自信を持って伝えられた
最後に
合理的配慮を求める時に意識してほしい記事が【張らない生き方】です。「頑張らない・欲張らない・意地を張らない」事を意識するととても楽な気持ちで合理的配慮を求められます。
合理的配慮を求めるというのは、難しい事です。私が直面した難しさで一番最初に来たものは自分の障害と正面から向き合うという難しさです。
自分の障害と向き合う事はストレスもありますが、自分の事を自分で知っていなければだれかに知ってもらう事はできません。
少しづつでも自分と向き合い、配慮を伝える事を目指しましょう。
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