発達障害を持つ私たちが仕事上困る事にはいくつか種類があります。その中でもコミュニケーションは一番大きな困る事です。
私たち発達障害者は一度スムーズにコミュニケーションが取れればその後は苦手意識が消えそれほど苦労しなくなったりします。
この記事を読んでいる発達障害者の周りの方は、最初「こんなに色々気を使って話すのか」と思うかもしれませんが、この記事で書いてある事を始めに実行すれば、自然とどんな風に話せば伝わりやすいか分かってくると思います。
本記事のタイトルは「部下を持つ人」となっていますが、発達障害者自身がも苦手なコミュニケーションへの対策を整理できると、今後配慮を求める時にスムーズに伝えられますので発達障害者本人にもおすすめです。
もし配慮を求めるなら、【発達障害の説明・合理的配慮の伝え方】の記事を参考にしてみてください。
また本記事は学校の先生や発達障害を持つ子供がいる方にもおすすめです。
本記事を読んでほしい方
発達障害の部下や同僚がいる方で
発達障害の方とのコミュニケーションがうまく取れない方
発達障害の方ともっと良いコミュニケーションを取りたい方
発達障害の事をもっと知りたい方
発達障害の方への仕事の教え方が知りたい方
発達障害の方の支援法が知りたい方
上記の様な状況にある方に少し私の考えを読んでいただきたいと思います。
現在は障害者枠で求人なども増え発達障害の方とのコミュニケーションに悩む方も多いと思います。
まずはこの記事で紹介する「分かりやすさ」「いつも通り」「聞くこと」の三つを意識してみてください。
その中でも「いつも通り」は発達障害者にとって重要です。この三つを繰り替えし行う事でこの職場ではいつも通りに過ごしていれば安心と発達障害者に思わせる事ができます。
本サイトでは度々書いているのですが、発達障害者は「できない・苦手」な事が多いというより、できる条件が限られていたり得意と思うまでにハードルがあるのです。
私たちは自分に合った環境があればハードルを乗り越えて力を発揮できます。私も仕事を始めた当初は他の方とうまくいかなかったりしましたが、今ではあまり健常者と変わらない仕事ができます。
「手間がかかる」と思うかもしれませんが、私たち発達障害者を仲間だと思って接していただけるととてもうれしいです。
発達障害の方やその傾向がある方で
上司に障害を理解してほしい方
合理的な配慮の伝え方がわからない方
仕事が続かない方
仕事が続かなかったり辛いと思う発達障害者は多いと思います。私は発達障害者に一番必要なのは自分への理解だと思います。対人関係や仕事上の事が悩みの原因でも、自分の「得意・不得意」や「不得意への対処法」等自分の事をよく知ることが解決への一歩になります。
それは誰かにしてほしい配慮でもまずは自分で知らなければ誰かにしてもらう事も難しいです。
これした対処を知れば、配慮事項を伝える面接や面談、そこまでちゃんとした場面でなくとも日常会話で少しずつ伝える事がきます。
ですので本記事を読んで少しで自分を知って見てください。
コミュニケーションを取る時は
こう伝えよう |
曖昧、複雑な表現をし過ぎない |
態度や表情ではなく言葉にして伝える |
文字、図などの視覚情報に変換してみる |
発達障害者には理解しやすい条件があります。それは人それぞれですが上記した条件は非常に多くの人に共通する条件です。
総じて「自分にとって明確でない」という表現が理解の妨げになります。そこで「適当な量で」や「少しだけ」等ではなく数字で伝えたり、いわゆる察するという事が苦手ですので、明確な表現を使いましょう。
また人によっては耳で聞くのではなく、目で文字を見たり、図を見る事で理解しやすくなったりします。
この記事を読んでいる方も分かりやすい形に気づいていない方がいましたら、まずは試しに図や文字にしてみましょう。私は昔から本を読むことをしていたせいか、文字のほうが耳で聞くより理解できます。
「いつも通り」を実現する為に |
本人に波が合っても普段通りに接する |
大きな声での叱責は控える |
いつも同じ話し方同じ声の大きさで対応する |
私たち発達障害者は「いつも通り」が得意で、パターンが読めてくると安心できたりします。
いつもと違う上司や親の姿などに不安を感じたりしますので、怒る時でも冷静さが必要です。
もちろん危険な事や大きな仕事のミスがあった場合は注意する必要はありますし、障害者だから注意したらダメなんて事は発達障害者自身の為にもなりません。
しかし反省してミスを繰り返させない為にも普段通りを意識して、上司や親などの態度に気を取れず反省する事に集中できるよう普段の態度を保つ事を意識しましょう。
聞く事を大事にする
聞く事を大事にする |
まずは話をしっかりと聞く |
話を最後まで聞いてから質問する |
発達障害者には話をまとめる事が苦手だったり、途中で強く意見されるとうまく話せなくなったりします。
そこでまずは話がまとまっていないと感じても話しながら整理できる場合がありますので、すこし余裕をもって聞くことを心がけましょう。
また話していて失礼に感じたり、わがままのように感じても、まずは話を聞いそういった事を言った理由を冷静に聞いてみましょう。考えがあって言ったことを誤解してしまう事が多々ありますので、まずは冷静になることが重要です。
発達障害者の部下や同僚を持つ人へ
最後に
私たち発達障害者は周りの理解にいつも助けられています。上司でも親でも周りに理解してくれる人がいると、健常者に負けない力を発揮できます。
環境によって左右されてしまう弱い面もありますが、その環境にも時間をかければ適応していけます。
この記事の内容を実践して長い目で見る事をしてもらえれば、必ず報いる事ができます。
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