ASDを持つ私が、「ASDとは」と検索した時に出てくるサイトは、とても客観的に書いてある印象を持ちます。
もちろん客観的な考えも大事ですが、ASDの方や自分がASDではないかと考えている方は、もう少し現実的な「ASDとは」を知りたいのではないでしょうか。
この記事では、客観的に見て分類されているASD特性を紹介しつつ、その特性が実際にはどんな風に日常に現れるのかを、紹介していきます。
大人のASDとは
「ASDとは」とは自閉スペクトラム症です。
ASDの全ての特性を書くことは難しいので、この記事では
- コミュニケーションが苦手
- いつも通りを好む
- こだわりが強い
の三つを紹介します。
ASDとは?コミュニケーションが苦手
ASDを持つ方はコミュニケーションが苦手だと言われています。
相手の曖昧な表現が分からなかったり、表情やしぐさから感情が読めない、発言のタイミングが分からない、場に合った発言が苦手等の特性が有ります。
ASDとは?当事者目線1
ASDの私から見たASDとはですが、コミュニケーション面でいうと、相手が伝えたい事がわからないというのがASDの特性として目立っていると思います。
感情がわからないので、冗談で言っているのか本気で言っているのかわからない事があります。
逆にこちら側からコミュニケーションを取る時にASDとはどんな特性が有るのかというと、どこまで踏み込んでいいのかわからない事が挙げられます。
仲良くなってきた!と思ってなれなれしくしすぎたり、失礼な事を言ってしまう等、加減が分からない場合が多いです。
こういった事で困るのがASDの特性だと思います。
ASDとは?これならできる
ASDとはコミュニケーションが苦手と書きました。
そんな私たちASDは、得意苦手の得意部分である、分かりやすい形を見つけると意外と普通にコミュニケーションを取れるようになります。
いくつか例を挙げると
- メールやメモ等の文字
- 音声として録音して落ち着いた状態でも一度聞く
- 図や絵などでイメージをしやすくする
などです。
またこちらからのコミュニケーションは、相手との関係が悪いと思うぐらいで会話する事がおすすめです。
「この人には嫌われているかもしれないから、慎重に行こう」とか「相手との関係は全くできていないから、無難な会話にしよう」等とすこし悪い想定をすると、うまくいくのがASDの特性だと思います。
いつも通りを好む
ASDを持つ方ははいつも通りが得意で、いつもと違うや臨機応変が苦手と言われています。
ASDとは?当事者目線2
私がいつも通りを好む特性を悪い意味で感じるのは、人の態度が変わるタイミングです。
誰しもすこし不機嫌な日があると思いますが、私は誰か身近な人の機嫌が少し悪いだけでとても嫌な気持ちになります。
また仕事上で、突然のトラブルなどが苦手です。
こういった細かな変化に弱いのも私が思うASDの特性の一つです。
ASDとは?長所にもなりえる!
このいつも通りを好む特性は、長所にもなりえます。
私が長所だと感じるタイミングは、仕事での繰り返し作業等、パターン化できる時です。
繰り返し作業というのは、意外と日常の中にあります。
日常で感じるいつも通りを好む特性が役に立つタイミングを紹介します。
- いつも作る料理を作る時
- 朝起きてからのルーティーンを順調に進められるとき
- 電車に乗る時の空いている場所やおりやすい場所を覚える時
- いつも行くスーパーで効率的に買い物をする時
いつも通りを好む特性も見方によってはこんなにも長所として役に立ってくれます。
こだわりが強い
ASDを持つ方ははこだわりが強いと言われています。
ASDとは?当事者目線3
ASDの私がこだわりが強い事を悪い意味で実感するのは、他人との関わりあいのタイミングです。
あとで紹介しますが、以外と自分ひとりでいる分にはこだわりの強さは悪く感じません。
私は仕事上で困るのは周りとの温度差が出てしまう時です。
「自分はまだこだわりたいのに!」と思ってもこだわり続けられなかったり、こだわりすぎと言われて嫌な気分になる等です。
こうした人間関係でこだわりが悪い影響を与えるのも、私が思うASDの特性の一つです。
ASDとは?長所にもなりえる!2
こだわりは先ほども書きましたが、自分ひとりでいる時は長所になりえます。
趣味をする時や、人によっては掃除や料理にこだわれる方もいると思います。
自分ひとりでいる時も、こだわりを長所と感じない方は、自分のこだわりという特性を封じ込めようとしている気がします。
こだわりの特性を活かして、一つの事にとことんこだわると他がどうでもよくなり、楽に生きられるというのが、ASDの隠れた特性ではないかと思います。
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最後に
ASDとはをASDの私目線で紹介しました。
ASDは欠点ばかりのように思う方もいるかもしれませんが、長所にもなりえます。
そして欠点も深く知れば、どうにかなるものです。
余り深刻に考えすぎず、少しづつ前に進んでいきましょう。
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