発達障害体験談・私の四半生【第一章】就労移行支援事業所編2話

日常生活
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第一話はこちらから

いつものようにパソコンを起動し、エクセルの学習を始める。

いつもと同じ、退屈な日になるだろうと考えていた時に、後ろから声を掛けられる。

「おはようございます。少し良いですか?」担当の仙田さんだ。

「こんな就職先があるのですが」そう言って一部資料を渡された。

それは、障害者向けの農園の資料だった。

色々な企業の社員が、同じ農園で働き所属する企業から給料をもらう方式だそうだ。

「これなら就職活動に不安があっても、簡単に就職を目指せますよ」

そういわれて私は、それなら・・と少し興味を持った。

というのも、面接の練習や履歴書を書くのに私はとても苦労していたのだ。

「なにか条件はあるのですか?」興味を持った私は仙田さんにそう聞いた。

「知的障害の場合は、条件はないのですが、発達障害だと就労移行支援事業所に毎日通えている事が条件です」

それを聞いて私は思った「”毎日”か・・・」

私は一年以上通っている就労移行支援事業所に、週に三日ほどしか通っていなかったのだ。

よく聞くと条件は一日を事業所で過ごし、それを一週間続ける事らしかった。

朝から朝礼をして、掃除、個人学習、昼ご飯を食べサークル活動と、週に三日午前中だけ通っている私にはとても高いハードルだった。

でも、面接もほとんど無く全員就職できるその農園は、その高いハードルを乗り越えてたどり着くには良い場所の様に私は感じ始めていた。

そうして、毎日の通所を始めた私は、初めて社会人と言う物に近づく自分を感じながらも、とても辛く不安な毎日を過ごしていた。

「このまま農園に行けたとして、毎日通えるだろうか・・」

不安な気持ちはこのあと、農園に就職するまで続くことになるのだが、この不安に思い出した時から私の頭は社会人モードに近づいていたのかもしれない。

農園編に続く

就労移行支援事業所はこちらから

私がこの体験談で通っていた事業所とは別の場所ですが、就労移行支援事業所を紹介します。

ほとんどの人が無料で通えて、就職への第一歩になる場所ですので、ぜひ下記バナーから見学に行ってみてくださいね。



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