発達障害は加齢で悪化するのでしょうか?
私は、時には状態が悪くなる時もあると思っていますし、実際発達障害当事者の一人として、困難が増えたなと感じる事もあります。
でも私は、悪化と言ってもただ悪くなっているのではなく、自分の苦しみや困難に気づき始めた面もあると思います。
自分に厳しくなったり、周りの状況が加齢とともに困難になるなど様々な要因があるのです。
ですので、この記事では悪化の”良い面”と言ったら変かもしれませんが、様々な視点を通して当事者である私が、変化を恐れないようになった理由を紹介します。
またこれから自分の発達障害が悪化するのかな?と心配している方も勇気がでる記事になっていますので、発達障害、自閉症を持つ人は大人になってどうなる?も合わせて最後まで読んでくださいね。
発達障害の加齢に伴う悪化には違う面も
私が発達障害の加齢に伴う悪化を恐れない訳は、悪化には別の見方もあるからです。
悪化ばかり目立ちますが、できる事何とかなる事も増えていたり、人の痛みが分かるようになっていたり、様々な面があります。
その様々な面を少し掘り下げたいと思います。
悪化ばかり注目していない?
悪化にばかり注目していない?と聞いて良い面があっても悪化していたら困るんだよと思うかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
私は一般的に悪化と言われる事(うつ傾向が重くなる、フラッシュバックが増える等)を感じると同時に、自分も変化してきたなと前向きに思います。
悪化を目にするのは怖いかもしれませんが、フラッシュバックが増えている事も、それに耐えられる自分になったなと思います。
悪化していっても、仕事をしたり、家に居るとしてもまだ自分の発達障害と向き合う為にこのサイトを見てくれていますよね?
悪化は確かに悪い事ですが、それに耐えている自分もしっかり褒めてあげる事で変化を恐れない、悪化を恐れない自分に変われるはずですよ。
発達障害の悪化はハードルが上がった為
発達障害が悪化したという事を違う目線から見ると、自分に対するハードルが上がったという面もあります。
今まで出来ていなかった事でも、できるのが当たり前になってくると、精神的な負担があがったりしますよね。
もしかしたら、精神的に辛くなった(発達障害が悪化した)というのも、自分の越えなくてはいけないハードルが上がったからかもしれません。
当たり前の事も、できている自分を認めてあげられると、悪化した辛さ、変化する辛さも和らぐかもしれません。
発達障害が悪化するのは周囲の問題?
発達障害の特性が悪化するのは辛いですよね。
でも、悪化しているのは、周りの影響もあるかもしれません
加齢による周りの変化も悪化に関係する
大人になると、周りの状況も変化しますよね。
昔は、辛い時は学校を休んだり、もしかしたら仕事も少し手を抜けたかもしれません。
でも年をとっていくと責任がましたり、自分に厳しくなることもあるでしょう。
そんな大変な日常だと障害が”大きく”感じる事も増えます。
そして、障害による、うっかり等の失敗も、大事になりやすくなります。
実際に大人になってから、問題が大きくなって障害に気づく人もいます。
周りの変化があれば、自分にも変化が有ると納得した時に、障害の悪化が恐ろしくなくなりましたよ。
加齢による発達障害の悪化を利用しよう
私は発達障害が加齢と共に悪化していると感じていた時に、ふと「こんなに頑張っても悪化するなら、もうどうでもいいや」と思ってしまった事があります。
でもそれは結果的に良い事でした。
どうでもよくなった私は(良い意味で)力を抜きだしたのです。
だって頑張っても、苦痛に耐えても悪化したり辛い事が沢山あるんですよ?もうどうでもよくなりませんか?
どうでも良いからと言って、すべてを投げ出したらダメですが、力を抜く事はきっと良い事です。
私たち発達障害者は大抵の場合、力が入りすぎなんです。
悪化しても力を抜く事に繋がれば恐怖も減ってくるはずです。
最後に
悪化する事は、この記事に書いたような、良い事もしくは違う面もある事だと思えない方もいるはずです。
私も、悪化を強く感じていた時にこの記事を読んで納得できたか自信がありません。
でも変化は必ず起きる事です。
変化は辛さも伴いますが、きっと良い事もあると受け入れないと、変化し続ける人生にはついていけません。
この記事を読んで少しでも変化や悪化を受け入れられたら私もうれしいです。
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