発達障害者がいつか向き合わなければいけない問題の一つが自立です。
私も完全に自立しているとは言えないのですが、この自立という問題をそこまで深刻に考えたことはありません。
どうしてかと言うと自立は0か100かではないからです。
精神的に経済的に生活面で自立する事は、今まで全くできていなかった事を突然完璧にやる必要はないはずです。
最初は買い物で、趣味で、ちょっと頑張って役所の手続きを、自分の判断で、自分の責任で少しずつできる事を増やせば、きっと発達障害があっても自立できるはずです。
発達障害は日常の普通を”困難”にしますが、重要なのは”困難”なだけで、不可能ではないという事です。
発達障害の方が、自立の為の困難を”分割”して前に進む、つまり少しづつ困難を可能にしていけるように、この記事では発達障害者ならではの、自立に近づく方法を紹介します。
発達障害者の自立は分割で進めよう
タイトルや、序文に書いた”分割”して自立を進めるという考え方で重要なのは、発達障害の特性を生かす事です。
この記事を読んでいる方が、具体的にどういう特性を持っているかはわかりませんが、一つ言えるのは得意不得意がはっきりしているという事です。
この特性は私にも当てはまっていて、その特性が有るならば分割して自立を進める時は、得意な事から自立していこうというのが、私の考えです。
発達障害者が自立する為には得意な事から
得意な事から自立するってどういう事?と疑問に思うかもしれません。
私が自立する為に重要だと思っている物が、自分でコントロールできる事を増やす事です。
例えば「お金の管理はそんなに苦手じゃない得意かも」と思うなら自分のお金を、自分で責任を持ってコントロールできるようにしましょう。
不得意な事を、自分でコントロールするのは、健常者も大変だと思いますが、発達障害は尚更です。
不得意な事がはっきりしていて、それを克服するのが困難な所が、発達障害の大きな特性ですから当たり前ですよね。
だから、料理が得意なら、食事を自分でコントロールする、掃除が得意なら自分の部屋の環境を保つ事は自分で責任を持つ等、とにかくできそうな事、もっと言えば、ほぼできている事を、自分のコントロール下に置きましょう。
じゃあ不得意はどうすればいい?
不得意な事はいずれできるようになるさ、ぐらいで良いと私は思います。
得意な事から分割で自立していけば、色々な事への苦手意識も減っていきます。
そもそも、得意な事で自立できないなら、不得意な事でも無理に決まっています。
まずは抵抗なく始められる事を重要視すれば、そのうち不得意にも対応できるはずです。
得意な事からの自立で精神的に自立!
この得意な事から分割で自立するという方法は、もう一つ利点があります。
それは自信がつく事です。
誰にも頼らずにできる事が(得意な事だけでも)大きな自信に繋がります。
実際私も得意な事だけでも、自分の力でできるようになった時とても自信が付きました。
自信をもって、プラス思考で行動できれば、日常生活も経済面でも自立に近づいていきます。
まずは得意な事から、自立して自信を持って自立に進んでいきましょう。
発達障害者の自立ってなに?
自立ってどういう事だと思いますか?
自分の力で何でも完璧にできる事でしょうか?
私は違うと思います。
私が思う自立は、自分の力できる事はしつつも、人を頼ってで無理をしないで生きられる事だと思います。
別に人に頼っていけない訳でも完璧にしなきゃいけない訳でもありません。
自立のハードルを下げよう
自分の責任で行動を決めて、社会人として最低限の事ができれば、私はあとは適当で良いと思っています。
別に料理が出来なくても食べ物は買えばいいし、ゴミさえ捨てれば多少散らかっていても良いですし、買い物もインターネットで楽にできます。
発達障害者の自立の失敗パターンは、全部自分でやらなきゃいけない、完璧にやらなきゃいけない、と思いすぎてダメになるパターンです。
発達障害は日常の色々な事を困難にします。
ならば、やれるだけやって、後は適当にしても良いはずです。
発達障害があるからしょうがないと思って手を抜く、それでよいのです!
もし仕事が出来ていないなら
自立するという目標に欠かせないのが、お金です。
人生お金がすべてではないですが、ある程度の収入がある状態は、精神的にも余裕ができ、発達障害という困難に立ち向かうには良い状態です。
もし、この記事を読んでいるかたで、仕事ができていない方がいるなら、就労移行支援事業所がおすすめです。
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最後に
自立するには、自分を変える必要があると思いますか?
私はあまり自分を変える必要はないと思います。
私は今の自分が好きですが、今の自分は多少なりとも人の力に頼って成立しています。
それを自分の力で成立できるようにするだけで、特別な自分になる必要はありません。
今の自分はきっと自信を持っていい自分なはずです。
無理に自分を変えずに、少しずつ自立に向かっていきましょう。
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