大人の学習障害(LD)とは?当事者目線で分かりやすく解説

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学習障害とは?というワードで検索をすると出てくるサイトは、専門家等の目線でとても客観的な物です。

それももちろん必要なのですが、この記事では大人の学習障害当事者として、実際に生きていく上でどんな影響があるかなどの、主観的な情報をお伝えしていきたいと思います。

この記事では、学習障害を、読字障害(ディスレクシア)書字障害(ディスグラフィア)算数障害(ディスカリキュリア)の三つに分け、軽く一般的な特性を書きます。

その後に、学習障害当事者の目線で日常生活にどのような影響が有るかを紹介していきます。

学習障害とは読字障害・ディスレクシア

読字障害・ディスレクシアとは

  • 文字と音が紐づかない
  • 単語を理解できない
  • 文字が滲む歪む

等の特性が有ります。

学習障害とは?読字障害の実際

私も学習障害で読字障害を持ちますが、まず漢字はシルエットでしか認識していないです。

大体この漢字かな?ぐらいは分かるのですが、同じような漢字の見分けがつきません。

部首なども認識できていないので、一般的な特性でも紹介しましたが、もやが掛かっている感じです。

またこれは読字障害を持つ方全員かはわかりませんが、漢字や単語を意味で覚えている事が多くあります。

例えばなのですが、”紅茶”を”コウチャ”という音で認識せず、お茶の一種で○○という特徴があって~等、の認識で音と漢字が繋がっていない事があります。

でも、他の二つの特性に比べると意外と困る事は少なかったりします。

学習障害とは読字障害は意外と困らない

なぜ、読字障害であまり困らないのでしょうか。

それは漢字を読まなければいけない場面は限られていて、大人だからこそ「漢字を読む仕事や環境を避けよう」と行動すれば、避けられる事が多いからです。

様々な仕事がありますが、マニュアル等を使用しない職場だと、意外と漢字を読む機会は避けられます。

学習障害とは書字障害・ディスグラフィア

書字障害・ディスグラフィアとは

  • 文字の大きさをそろえられない
  • 文字の形を覚えられない
  • 文字を単語ごとに分けて書けない

などがあります。

学習障害とは?書字障害の実際

私が今回紹介する三つの学習障害の中で一番困るのが書字障害です。

まず、枠内に書く内容をバランスを取って、納める事ができません。

この、特性は実際に困る場面がたくさんあります。

学習障害とは?書字障害で困る場面

デジタル化が進み文字を書く機会は減っていますが、まだ入店時のアンケートや市役所の書類等文字を書く機会はありますし、枠が小さい事も良くあります。

ゆっくり書ける場面であれば、スマホ等で調べながら書けるのですが、かしこまった場面ではなかなかそうもいきません。

私は、高校時代にそれだけは書けなくてはと思って、住所だけは練習をして漢字で書けるようになりました。

早く書類等がデジタル化されるよう祈る日々です。

学習障害とは?書字障害はメモで困る?

メモを取る機会も仕事によっては沢山あります。

今はスマホでメモを取る方法もありますが、スマホでメモを取ると、人が話している最中に、スマホを触るな!と怒ってしまう方が結構います。

便利なデジタル時代でも、上司や同僚などがその時代についてきているとは限りません。

学習障害とは算数障害・ディスカリキュリア

算数障害・ディスカリキュリアとは

  • 簡単な計算ができない
  • 時計が読めない
  • 数の概念が理解できない

などがあります。

学習障害とは?算数障害で日常が辛い?

算数というと、勉強面で困りそうに思えるかもしれませんが、日常でも意外と困る物です。

日常には様々な計算が潜んでいるのですが、もしなんとか教科書の算数を覚えても、日常に応用できないのです。

数を足す等の単純な計算でも、指でカウントしないと分からなくなったり、繰り上げ繰り下げなどがあると、もうパニックです。

学習障害で算数障害を持つ人には、数字は暗号に見えているはずです。

学習障害とは?算数障害で困るのは時計

また困る事の一つとして、時計を読めない事です。

もちろん今何時かはわかるのですが、〇時から〇時までが何時間かぱっと分からなかったりします。

感覚で分からないと意外と時間管理手こずる事も多々あります。

学習障害と生きる私の考え

学習障害があると、勉強はやはり苦手です。

どんな方でも経験はあると思いますが、勉強をしないと周りから、やらないと将来後悔するよと言われますよね。

しかし、学習障害を持つ私は、大人になってから、勉強しておけばよかったと後悔する事はありません。

もちろん、勉強できていればそれが最善だったと思いますが、現実的に勉強する事は可能だったかと言えば、無理でした。

読めない書けない計算できないは、確かに困ります。

でも、自分の出来る限りやって、できないのならしょうがないし、素直に「できない・分からない」と言える素直さと勇気を持つことが一番大事だと信じています。

怠けてできないのではなく、精一杯やってできない事は自分を許してあげられると良いですね。

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最後に

学習障害当事者目線で、学習障害とは?をテーマに記事を書きましたが、いかがでしたか?

私は学習障害という事を正直に、周りに言えるようになるまですこし時間が掛かりました。

勉強していないせいかなと思った事もあります。

しかし、できない事はできないと胸を張って生きれば、とても楽になれます。

そこに至る前では人によっては険しい道のりだと思いますが、この記事を読んだ当事者は胸を張れるように、周りのかたは認めてあげられるように一歩ずつ進んでもらいたいと思います。

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